
小雨が時折降る夕方(午後4時)、瀬戸内海をすぐ横に眺望できる香川県総合運動公園ラグビー場に、キックオフの笛が鳴り響いた。
オール徳島対オール愛媛 事実上の決勝戦である。
近年は、接戦ばかりの好カードである。
今年の愛媛はFW、BKともにバランスのとれたいいチームである。また、FWにもBKにも核になる選手がいる。総合力では、愛媛有利が戦前の下馬評?
しかし、下馬評を何度も覆し、国体出場を果たしている全徳島。
今年も、期待がかかる。
前半開始より、スクラムで劣勢にたたされ、①番③番両プロップ共に苦しめられた。ラインアウトのマイボール獲得率も悪く不安定だ。
その中でも、戦術的には統一されていた。SOからの地域取りのキックと敵陣ではハイパント攻撃。ディフェンスは確実に接点周辺を手厚く前にプレスしていく。
ただ、ディフェンスで2次、3次になるとBKに綻びが出てきた。
粘り強いタックルは、今年も受け継がれていたが、多くの選手がFW周辺に意識が強すぎたか?少しの綻びを誰かが補い、又その補った綻びを誰かが・・・(負の連鎖)
セットプレイで劣勢に立たされた接点が、少しずつボクシングのジャブようにきいていたのかもしれない。
8対7で、あとワンプレイまでゲームは動いていた。ノーサイドまであと少し。ここを凌げば勝てる。徳島側は、誰もがそう思い、願っていた。
しかし、ラインアウトからのオープン攻撃から大きく切り返した所に、高校日本代表候補の西井(三島高校)がボールを呼び込み走り抜けた。右隅に逆転のトライ。
ゴールははずれたが、ここで無情にもノーサイドの笛が鳴り響いた。
結果が、事実が・・・ここに出た。8対12。
最後の最後にやられた。
セットでは劣勢であったが、流れは最後の最後までほとんど徳島ペース。
悔やまれる。
しかし、これが実力。今年もチームとしてのまとまりはあった。
1+1+・・・・1を15足したら愛媛は15。今までは、16か17を出して勝利していた。または、相手が15にならないようにして15で勝っていた。
これからは、1(個人)を充実させ、今までのように15以上が出るよう戦術も充実させていって欲しい。
課題は「個」の充実だ。それは、普段の各チームでの練習やトレーニングが土台である。来年は、この悔しさを忘れず、意識を高く持ち、巻き返してくれるものと思う。
田中監督とスタッフの皆さん、捲土重来。今後の成長を期待しています。
(文責 中田 寛志)